余命宣告された元姫は復讐を決意する~花言葉は口ほどにモノをいう~


「あいつらの信用が落ちくれたおかげで、俺たちを止める奴らもいなくなったしな」

作戦を決行するのには、今がチャンス。

そこにマスクで顔を隠した葉月が、学校の見取り図などの情報を提供したおかげで計画も本格的に動き出したのだ。


「明日には決行するから、準備はいい?」

「おうよ」

それぞれ相方(武器)を持って、学校の近くで周りを囲むように待機するつもりだ。

(待ってなさい。私を侮辱したこと後悔させてやるから)

葉月は、みんなの顔が苦痛に歪む姿を思い浮かべながら、マスクの下で堪えきれない笑みを零した。
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