【完】嘘から始まる初恋ウェディング

「軽い……」

「軽いでしょう。 あいつルナちゃんが思ってるような男じゃないよ。 ルナちゃんはお嬢様だから男の事よく分からないかもしれないけど、あいつは私みたいなセフレも何人もいるし、お金にも女にもだらしがない男よ。」

くるりと振り返り、真剣な顔をして実悠さんを見つめる。

「実悠さんは、白鳥さんが好きではないんですか?」

「す…き?止めてよ。だから翔はそういう重いのが嫌いなんだって。
それに私は体の相性が良いから、時たま遊んでるだけだし……」

「でも嫌いな人とはそういう関係にならないですよね?
だって虚しくないですか?体だけの関係って
それに寂しくないですか?自分が好きな人が自分以外の女性ともそういう関係になっているの」

私の言葉に実悠さんはムッとした表情を浮かべる。

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