【完】嘘から始まる初恋ウェディング
♡6♡ *SIDEルナ* 私も変わりたい。

♡6♡ *SIDEルナ* 私も変わりたい。




体が気怠い。 どれ位の時間が流れただろう。 そろそろ起きなくちゃ。頭では思っているのに瞼が重くって、中々開いてくれない。

体は疲れていたのに心はとても満たされていて、幸せな気持ちで包まれる。

大好きな気持ちが止まらない。きゅんきゅんしたり、ドキドキしたり、切なくなったり感情がとても忙しい。

「んぅ~…」

ゆっくりと寝返りを打つと、ふわりと優しい温もり。 少し煙草混じりの良い匂い。
少しずつ目を開けると、腕枕をしている白鳥さんが私の顔をジッと見つめていた。

「ッ!!おは、おはようございます…」 ベッドの中の白鳥さんは無表情のままジッとこちらを見入る。

…これは、恥ずかしい。 勿論互いに生まれたままの姿だ。 昨日の事はよく覚えていない。 妖艶な彼の仕草や思っていた以上に気遣ってくれて優しくしてくれた事。

ちっとも痛くなくって、自分のどこからこんな声が出ているのか分からない程甘い声が漏れていた。 一晩中彼は私を離してくれなかった。 気が付けば眠っていたのか…。

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