【完】嘘から始まる初恋ウェディング

「う…バレてました。私、他社の新作も出るとすぐに買ってしまうほどお菓子マニアで…」

「私もなんだよぉー。でも太っちゃうから~ただでさえ試作品とかで太っちゃうのに。
いっつも会社にルナさんがお菓子持ち込んでるの見て、コンビニとかでお菓子買っちゃうんだって~
でもどれだけ食べても太らないのっていいよね。」

「私も、私も。すぐ太っちゃう…」

同僚とのランチがこんなに楽しいものだとは知りませんでした。 同世代の女の子たちは学生時代から苦手だった。

よく空気が読めないよね、とか空気を壊すと陰口を叩かれると知って、自分からは近づかないようにしていた。

けれど白鳥さんがいつか言ってくれた。 頑張っている事を見てくれる人はいるって言葉。 誰とでも仲良くなれてコミュニケーション能力が高い彼を見て、こんな人になりたいと憧れもあった。

私なんかじゃ駄目だとも思ったけれど、自分から心を開けばこんなにも人間関係がスムーズに行くと教えてくれたのも彼だった。

そしてその週の中日に、思いもよらないお客様がチェリーチョコレートカンパニーにやって来た。

近頃は同僚とのランチをするようになり、白鳥さんとお昼を共に過ごす時間はぐっと減ってしまった。 けれでも彼はそれで良いと言ってくれた。


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