棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目



「りんりん、魔法使えない?」


「……へ?」

 魔法?



「お昼休みに入った瞬間、時間を止めてよ」


「む……ムリです!」


「じゃあ、僕をこの部屋に、瞬間移動させて」


「だから……」



「そうすれば、昼休みの時間全部。
 りんりんを独占できるのに」



 ……
 ……


 ふぇ?

 私を……独占……?



 あっ君は、そんなことしたいって
 本当に思ってくれてますか?




 嬉しさよりも、懐疑心で固まる私に

「な~んてね」と、舌を出したあっ君。




「真に受けちゃった?」と、耳元でささやかれ。


「私をいじらないでください!」と、
 強気の言葉を返す。


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