棘甘王子に現行犯逮捕されちゃいました ゾルック 三人目
「……あっくん?」
どうかしたの?
「りんりんは教室でも、
そんな無防備に笑ってるの?」
無防備っって……
『変』ってことかな?
「私、クラスで一番、笑ってると思うよ」
「男子にも?」
「男子とか女子とか、あんまり関係ないかな。
みんな私のこと、笑わそうとしてくるし」
「ふ~ん」
あれ?
あっ君の表情が蔭っちゃった。
どうしよう。
空気清浄機並みに、
重い空気を取り払える方法は……
ちっちゃな脳みそで、考えて考えて。
これしかない!
「わっ…私の髪、
パンダにしてっ……欲しいな!」
「……いいけど」
無理やり声をスキップさせた私に
地面スレスレの低い声が、返ってきたけど
そのまま、無音空間が完成。
あっ君は私の背中に回って、
もくもくと髪を結ってくれている。