シークレットベイビー② 弥勒と菜摘
✴︎✴︎✴︎



「明日、十織くんも行く」


と弥勒と菜摘に言った。
彼のことは、とっくに紹介済み。
何度も家にもきている。

妹たちも四狼も犬も、みんな十織くんの空気に入ってくる。
キッチンの周りのソファーに座っていたら、兄弟が寄ってきてぎゅう詰めみたいになる。犬も十織くんの足元や膝にくる。


「私だけじゃないの? 」


と彼に言ったら、


「一子だけだよ、だって一子の全てだろ? 」


って。
でも、わたしだけを見てほしい、わたしだけの彼だから⋯⋯ 。
 

✴︎



明日行くのは、ホームパーティー。
十織くんを不動おじさんに紹介しようと思う。

もうね、同じ色だからわたしたち。

同じ空気だから。未来も。

十織くんは情熱的だ。
彼の許容空気は私の兄弟にも広いくせに、私には独占欲を隠さない。
『全部話して、きみの全部を知りたいから』
『誰の色にも触れささない』
動じない彼の中は、あつくて、所有的だ。

今はさらりとした、少し冷たくて、冷静で何にも動じてないみたいな彼だ。

十織くんの熱さは誰にも秘密。
わたしと彼だけの。




「不動おじさんに紹介する」


と菜摘と弥勒にも言ったら、2人とも、


「「あぁ⋯⋯ この時が⋯⋯ 」」


とがっくりと肩を落とした。

その理由はわかってる。だって
不動おじさんにぜったい、こう言って挨拶してもらうんだから。


[不動さん、籭です]

[ふどう さん とおし です]



⋯⋯ 不動産、投資です⋯⋯



ふは
満足、笑える。


✴︎



わたしって、いろいろ遺伝だ。




✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

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