ウサギ小屋
そんな二人がまともな家庭を気付く事は出来なかった。子育てを出来る訳もなかったのだ。子供を産めば誰もが自然に親になれる訳では無いのだ。

事実として家庭環境は劣悪だったとしか言えない。2人は7人の子供と他に10匹を超える次から次へと貰い受けては育てられずに死なせてします。いや殺してしまうのだろう。その部屋にはゴミがいたるところに転がり子供達は用の足し方も教えて貰えず犬と同じように床に垂れ流していた。髪も爪も伸び放題でまともに会話をすることもできない子供もいた。

しかし夫婦はこの状況をおかしいとは思っていなかったようだ。自らも親に放って置かれた経験しかないため、常識や普通や愛情は歪んで全くその間違いに気づいていなかったのだろう。だからこそサクや次女がイヤイヤ期の2、3歳になって食器を散らかすようになったとき、それを静める方法がわからなっかたのだろう。マコトとリョウコは話あって、こう結論を下すことになった。

「サクは家を散らかすからウサギ用のゲージに閉じ込めよう、次女は犬用の首輪でつないでおけばいい」

彼らはペットの養育と人間の養育の区別がつかない。判断が常識がバグっていたのだ。ペットをケージに入れて飼育する感覚で全く悪びれずに我が子を監禁したのだ。
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