ウサギ小屋
2人に罪悪感がないのは、その後の行動からも分かる。彼らは逮捕後にこんな事を話していた。
「五月蝿いから、しつけの為にケージに閉じ込めている」
それが彼らにとって本当に当たり前のしつけだと思っていたのであろう。実際彼らは子供を監禁しながらも堂々と子供を愛してたと語っている。

彼らの家族写真や手紙には、ケーキを囲んで誕生日会をしたりお風呂のに入ったり写真があった。また虐待する親と、虐待を受ける子を愛しむ手紙もあった。それは虐待親なりの歪んだ愛情がそこにはあったのだろう。

自分たちの罪に無自覚な分だけたちが悪い。夫婦は子供達を閉じ込めたらどういうことになるのか考えず、想像する事も出来なかったのだ。

ある晩ウサギ小屋に閉じ込めていたサクはパニックを起こしてしまった。泣いて叫んだ。マコトは静かにさせようと思ってタオルで口に巻いてそのまま寝た。数時間後サクはそれが原因で窒息死した。

「サクが死んでるよ」

リョウコは浴室で冷水をサクにかけていた。本当にそれで蘇生すると思っていたのだろう。

夫婦は気が動転した。子供が死んだ事がバレれば家族がバラバラになってしまうと思った。それだけは何としても防がなければならない。それで夫婦で話あっておむつ用の段ボールにサクを入れ、大好きだった自然に埋めることにした。車の中には長女や長男も同乗させて埋める時は二人には手伝ってもらった。
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