ウサギ小屋
サクは冷たく硬くなっていた。とても寒いけど暖かい家族に見守れながらそっと土に帰っていった。幸か不幸か寂しい別れではなかった。家族はみんな悲しんだ。
「ほら、サクにバイバイって言った?」
「うん、バイバイ」
「サクとはもう会えないの?」
「うん、どうだろう、もしかしたらまた会えるかもね」
「ふーん、バイバイ」土に向かって手を振る。
他愛の無い会話を繰り返す。子供には死を理解させるのは難しい。
真っ暗な空の下彼らは速やかにサクの遺体の埋葬を遂行した。愛する者に祈りを込めて。

そして彼らはまた朝日を迎えていた。暖かい日差し。どんな辛い事があっても太陽は必ず昇る。子供達を起こして出かける準備を始める。今日はディズニーランドに行こう。寂しいのは嘘じゃない。悲しいのも嘘じゃ無い。でも人は前を向かないといけないのだ。リョウコの出産も控えている。残されたもが出来る事は。サクの分まで笑ってそして忘れない事だ。

きっとまた会えるよね。
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