Livre magic〜未来への光〜
ニ 力を合わせれば
それは、ノワールが本の中に閉じ込められた夜に起きた。

ノワールの書いた小説を読んでいたメルキュールの目の前に、ノワールたちが倒したはずの物の怪が姿を見せたのだ。

「何で!?君は、今日の昼間に倒したはずじゃ……」

倒した物の怪が現れるなど、今までなかった。予想もしていたかったことにメルキュールの頬を冷や汗が伝う。

「そういえば、この物の怪は首ではなく心臓を刺しただけで消えたんだ。それが原因?」

他の物の怪では急所ではなかったはずの心臓の部分。人型の物の怪には急所だったようで、メルキュールはこの物の怪が急所を攻撃されて消えていくのを見ている。

「とりあえず、倒さないと!」

攻撃魔法はあまり得意ではないが、リオンたちを呼んでいる間に物の怪が暴れ出すかもしれない。それなら、自分で攻撃をして倒した方が早いとメルキュールは考えたのだ。杖を取り出し、物の怪に突き付ける。

「蘇るなんて驚いたよ。でも、何度だって倒すから!」
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