訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜

「さっきも言った様に、シオリには妹としていてもらってた
 …けど、あのクライアントからシオリがある思考を読み取ったから
 急遽婚約者に変えたんだ」
「ある思考?」
「内側から俺を潰そうとしてたんだ」
「!」
「ついでに日本でドラッグを広めようとしたり、
 より高性能の武器を日本で作ろうとしてた」
「日本で、武器を作るって…」
「ここは平和な国だからね、きっと武器の製造をしてたって気付かれない
 だが道具を持ち込むのが至難だ
 どんなに部品を上手く隠し、運びこもうと考えても無理だろう
 そこで、俺だ
 言ったろ?俺は有名人だって
 それは表と、裏社会で共通してる
 そして…、そんな有名人の俺は、桜井組の影…鷹と通じてると噂されてる」
「!」
「実際通じてるしな」

ケイはニヤッと口角を上げ

「ここまで話せば、大体の想像が出来るか?」

ケイと栞…鷹の繋がり、あのクライアントの考え…
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