訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事part2〜
酒向side
栞さんが眠りについてから数日
毎日と言ってもいい位に、皆が様子を見に行ってる
俺も組の仕事が終わったら、話をしに行ってる

今日は、若や頭に相談して決定した事を伝えに来た

「栞さん、詳しい事は目覚めてから言いますが
 もう、桜井組に鷹は必要ありません
 決まってる事なんで、文句は聞きませんからね」

立ち上がり、襖を開けて廊下に出れば

「酒向」

横に向けば、柱に凭れてる蓮様と並んで立ってる紫音君

「蓮様…」
「今のは、本当に決まってる事なのか?」
「はい」
「なら紫音も、…蒼鷹は必要無ぇのか?」
「はい、勿論です」

紫音君に目を合わせ

「蒼鷹」
「はい」
「今夜にでも若に呼ばれるだろう」
「…はい」

その夜、正式に紫音君…蒼鷹が組から抜けた
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