【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



 それからはふたりでお風呂に入って、一緒に髪を乾かし合い、寝る前にベッドに入って、おやすみのキスを交した。

「明後日は休みだ。どこか行きたい所はあるか?」

 と咲哉さんに聞かれたわたしは「んー……。咲哉さんと一緒なら、どこでもいいです」と答えた。

「そうか。それは嬉しいことを言ってくれるな」

「はい。 だってわたしたちは、夫婦ですから。どんな時も一緒ですよ?」

「そうだな。俺と奈都は、どんな時もずっと一緒だもんな?」

 と言った咲哉さんのその言葉に、わたしは「はい」と答えた。

「もう寝よう」

「はい。おやすみなさい」

「おやすみ」

 部屋の電気を消して、わたしたちはふたりで一緒に眠りについた。

 そしての次の休み、わたしたちはお弁当を持ってピクニックへと出かけた。つわりに気を付けながらも、外へ出たくてピクニックにした。

「んー……。良い天気ですね」

「良い天気だな?気持ちいいな」

「はい。気持ちいいです」

 天気もいいし、いい季節だ。
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