【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
だからこそわたしは、今こうしてこの罪悪感から、ようやく開放される時がきたんだな……。ずっと長かった。開放される日が来るのかずっと思っていた。……だけど今日、わたしはようやく本当に彼の存在の重みから開放されるんだな。
これでよかったような気もするし、そうじゃないような気もした。だけどわたしの生き方は、間違ってない。奏人なら、きっとそう言ってくれると思っている。……今までずっと彼の存在がどこかにずっとあって、奏人と同じ顔をした咲哉さんと結婚し、家族になることを、彼が許してくれる日が来るのかも分からない人生だったような気がしていた。
だけどわたしはもう、なににも縛られなくていいんだな……。そう思うと、気持ちも楽になる。そして心からちゃんと、また咲哉さんのことを愛することが出来る。
夫婦として、家族として、ちゃんと生きることを……。今日のことで、奏人も許してくれた気がした。 彼が亡くなってしまったことは悲しいけれど、わたしはもう一人じゃない。だから前を向いて生きていける。