【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
「そう? まぁ気を付けて帰るんだぞ?」
「はい。……お疲れ様です」
わたしは五月女社長に一言そう言うと、そのまま自宅への道のりを歩きだした。
◇ ◇ ◇
そして打ち合わせ当日。わたしは会議室でコピーした資料を並べていた。
「奈都、これで全部だっけ?」
と、資料を並べながら藍那が聞いてきた。
「そうだよ。後はお茶淹れないとだね」
「じゃあわたし、お茶淹れてくるよ」
「本当に?ありがとう」
藍那がお茶を淹れに行っている間、わたしはせっせと資料を並べた。そして給湯室に向かい、人数分のお茶を淹れた。
資料を作ったのはわたしだけど、その会議に出席するのは、なんと五月女社長だった。五月女社長自ら会議に参加するなんて……。正直驚いた。
時間が近付いてくるにつれて、ずらずらと会議が始まる前に参加する方たちが会議室に入ってくる。
「お疲れ様です。 お茶、どうぞ」
と言いながら、藍那共にお茶と少しのお菓子を人数分配った。