騎士(ナイト)に チェックメイト



「この部屋が空いてる部屋だよ。たまにお母さんのお友達が泊まりにきたりするから布団とかはいつも綺麗にしてるから大丈夫だよ」


「おう、ありがとな」


「私お風呂掃除してくるから樹くんは部屋でゆっくりテレビでも観てて?」


「ひとりで大丈夫か?」


「うん!樹くんが今日はずっといてくれるって思ったら怖くないもん」


「そっか。俺も一緒にいれて嬉しい」


ベットに腰掛け、目を晒さずにこんな恥ずかしい事をサラッと言えてしまう樹くんはやっぱりどっかの王子様です。



「た、たつきくんいつもストレートすぎてこっちが恥ずかしくなっちゃう」


「さくらって照れたら俯いて指いじるよな?」


「え?」


「ずっと見てたらわかるよ。その仕草見たくてやってるとこあるくらい。可愛いよな」


「やめてよ。可愛くないもん」


「あとでさくらのアルバム見せてよ」


「アルバム?」


「そう、俺の知らないさくらを教えて?」


「うふふ、わかった。ぢゃあお風呂掃除してくるね」


「あぁ」
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