騎士(ナイト)に チェックメイト


気づくとまだあの部屋に縄で繋がれたままだった。
何も身につけていない。


背中もお腹も顔も、全部が痛い。
また涙が出てきた。
怖くて辛くてただ泣いた。




ガチャッ




「さあ、さくらお部屋に戻るよ」



そう言いパイプに繋がれた縄を解いた。
抵抗する元気もない。
さくらは言うことを聞き、痛くて辛いがゆっくりと身体をお越し入間に着いて行った。


部屋に着くと女の子はいない。
縄を解かれ服を渡された。
と言ってもパンツと大きめのTシャツのみだ。

「今日は疲れたろう?ゆっくりお休み。僕のさくら。愛してるよ」

頭を撫でながらそう言い入間は出て行った。



服を着てベットに座った。
そのまま、ぼーっとした。
何もする気が起きず、横になる事すら思い付かないほどさくらの頭と心は壊れ始めていた。
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