偽りの夫婦〜狂愛〜
紫龍の言う通り、この人に関わってはいけない。
陽愛の心の中で、危険信号が点滅していた。

「あの…離してください……」
そう言って、思いっきり手を振り払った。
「赤くなった…可愛いな…!」
と言って、笑う鳥羽だった。

「陽愛~」
「あ、美緒」
「やっと帰ってきた!」
「ごめんね…」
「鳥羽さんとのお昼どうだった?」
「え?鳥羽さんと食べてないよ!」
「え?だって、鳥羽さんがどうしても陽愛と二人になりたいって懇願されて、しぶしぶひいたのに」
「そうだったんだ。今日は紫龍と食べたよ」
「紫龍さんと?ほんと仲いい夫婦だね!
でも、ほんといつの間に付き合ってたんだろうね?
陽愛位のレベルなら、紫龍さんと付き合ってておかしくないけど、絶対目立ってたはずなのに」
「そうかな?
ごめん、ほんと覚えてなくて……」
「あ、そうだよね…ごめんね…陽愛が一番辛いのに……」
「ううん。大丈夫だよ!
いつもありがとう!美緒」

仕事が終わり、
「お疲れ~陽愛。また明日ね~」
「うん!お疲れ様!」
紫龍にメールをする。
【紫龍、お仕事お疲れ様。
今終わったので、今から帰ります。
あと、紫龍が帰ったら報告しておきたい事があります。鳥羽さんのことで…
陽愛】

そして送信後、帰路に着いた。
するとすぐに、紫龍から返信がある。
【了解。今日は日付変わる前には帰れそうだから、できる限り起きて待ってて!
その時に聞かせてね!
大好きだよ!
紫龍】
返信を見て、フフ…と微笑んだ陽愛だった。
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