帝王と私~Darkness~
「あぁ……ひゃぁ…んぁ…貴、将…さ…激し…」
食事後、何度も果てて夜中の3時を回っている。
弥生はもう既に身体に力が入っていない程、身体が震えている。

「弥生…好きだよ…好きだ……好き…」
「私、も……好きぃ…」
「弥生…おいで……?」

繋がったまま…弥生を組み敷いていた貴将が、抱き起こす。
「ひやぁぁ……ダメぇ…」
グッと奥まで、突かれて悲鳴のような声を出す、弥生。

「弥生…俺を見て……?」
「貴…将さ…」
「綺麗だよ?凄く……俺の中で乱れてる弥生も、俺でいっぱいになってる弥生も、綺麗で、愛しい。
もっと…俺で狂ってよ…?
俺と同じように……壊れて…狂って…おかしくなってよ……」
「貴、将さん……も…ダメ……」
「あっダメ!口唇噛んじゃ……噛むなら俺の指にして?」
そう言って、自身の親指を弥生の口の中に突っ込む貴将。
「うぐっ……ダメ…ほんとに……噛んじゃう…」
「だから…いいって……。弥生がつける傷なら大歓迎……」
「うぐぅ……も…ダメぇ……」

結局、弥生は貴将の親指を噛みながら、何度目かの絶頂を迎えそこまま意識をなくした。

「ん……」
「弥生」
貴将が、弥生の頭を撫でている。
まだ身体が震えている、弥生。
「可愛いなぁ…弥生」
穏やかに微笑み、弥生を見つめている貴将。
あの妖しい微笑みの貴将ではない。

「親指…大丈夫?」
「うん…大丈夫だよ!」
そう言って、自身の親指を舐めた、貴将。

時々……ほんとに時々、貴将が恐ろしくて逃げたくなる時がある、弥生だった。
< 6 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop