帝王と私~Darkness~
「そうだね…」
晋平は、貴将に殺された。

「まだ…殺し足りないけどね!
舌抜いてやればよかったなぁ。
あ、耳…切り取ればよかったかも…?
弥生に太ったなんて、言わせないように。
弥生の可愛い声聞けないように。
…………って、もういねぇか(笑)!」
貴将の妖しい、笑み。

「貴将さんって…怖いくて…残酷な人だね……」
弥生が貴将の頬に触れる。
「フフ…嫌?」
「ううん。好き……大好き…」
「少し…落ちついてきた?気分…」
「うん…」
「俺はね…どんな弥生も大好き!だから大丈夫だよ?
でも、できれば…できればだけど、今の方が抱き心地よくていいなぁ…!」
「そう?よかった…。
ごめんね…取り乱して……トラウマなんだ…まだ…晋平くんの━━━━━。
ンン……」
「ん…やめてね?俺以外の人間の名前……」
「ごめん…」
「しかも…あんな“ゴミ”の名前……」
「………ごめんなさい」

「早く食べて、愛し合おう!」
「うん」
「あとさ……」
「ん?」
「今日…寝れると思わないでね?」
「へ?」
また貴将の妖しい笑み。
この笑みの中に、弥生の狂おしい程の愛情、晋平への嫌悪と嫉妬……色んな感情が入っている。

でもこの笑みは…けっして、ただ恐ろしいだけではない。

それはきっと……いつも抱かれている、弥生にしかわからない。


「先に謝っておくね…?
もしかしたら、抑えられないかもしれないから。
弥生のこと好きすぎるから。
この激情をちゃんと、受け止めて………」
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