研究員たちの思春期〜恋の仕方が分かりません!〜
45分ほど立ったので、みんなでゾロゾロと研究棟に戻る。

階段を登っていた時、上の階から声が響いてきた。

「好きです」

勝田エリーだ。

我々一行は身を潜める。

「もし良かったら、私と付き合ってくれませんか」

透き通った声が響き渡る廊下。

脊髄に稲妻が激突したような衝撃。

なんてこと。
告白の場面に出くわしてしまった。

李さんと目が合う。

OH,MY GOT.

理仁の返事を私は聞くことができるんだろうか。

聞きたくない、聞きたくない、聞きたくないけど聞きたい。

ああ、でも付き合ってしまったらどうするんだろう。

いやだ、いやだ、理仁が準ミスと付き合うなんて嫌だ。

神よ、二人の中を引き離して下さい。

だって理仁、私と一緒にいる時間が好きだって言ってくれたし。
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