研究員たちの思春期〜恋の仕方が分かりません!〜
昼休憩、研究室にいるのが嫌ですぐに学食に向かう。

だけど、広い学食で見つけてしまった。

勝田エリーと並んで食べるその姿を。

勝田さんの方が数倍いい女だよ。

あの時から、私の脳にこびりついて離れない理仁の声。

分かってる。
そんなこと、一目瞭然だ。

スタイルもいいし、肌も綺麗だし、笑顔もかわいいし、性格も良くて、私みたいに劣等感で苦しむこともなくて、英語もドイツ語も話せて、馬にも乗れて。

そしてまっすぐに、理仁に告白もできて。

ゴクッと唾を飲み込む。

一体何がどうなれば、私に傾くことがあるんだろう。

理仁の中の天秤は、勝田エリーに傾きっぱなしに決まってるよ。

なんであんな告白をしてしまったんだろう。

今すぐ恥ずかしくて格好悪くて消えてしまいたい。

なんで理仁に恋をしてしまったんだろう。

二人が視野に入らない席で、一人食事をした。
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