内緒の赤ちゃんごとエリート御曹司に最愛を刻まれました~極上シークレットベビー~
「ほら、美味しいよ」
そう言って、大雅がバニラアイスの乗ったスプーンを差し出す。
腕の中の大和はそれを不審そうに見つめてから、嫌そうに首を振って祐奈の胸に顔を埋めた。
「あまー」
「大丈夫よ、怖くない怖くない。アイス美味しいよ。……ねぇ大雅、ちょっと顔が怖いよ」
最後の方は小声で言って、祐奈は大雅からスプーンを取り上げる。
「怖い……? 笑顔のつもりなんだけど」
大雅は心外だというように呟いて、でも素直にスプーンを渡した。
「ほら、大和、美味しいよ」
祐奈は不思議そうに見上げる大和に、もう一度スプーンを差し出す。今度はパクリと口に含んでくれた。
すると大和は途端にびっくりしたように目をパチクリとさせる。
そして花が咲いたような笑顔になった。
「うま~」
「うまーでしょ、そうでしょう?」
祐奈は彼に微笑みかけてから大雅を見た。
「大和、美味しいものを食べたらうまーって言うの。べつにおしえたわけじゃないのに、すごいでしょ?」
我が子の自慢なんて今まで祐奈は誰にもしたことがない。でも目の前の彼は大和の父親なのだから、少しくらいはいいだろう。
「ほかにも話せる言葉、結構あるんだから!」
そんなことまで自慢して、祐奈がちょっと得意そうにしてみせると、大雅が眩しそうに目を細めた。
そして大和ではなく祐奈を見つめて、「うん、かわいい」と言う。
祐奈の胸がどきん跳ねた。
いや、今のは大和に対して言った言葉だと祐奈は一生懸命自分の心臓に言い聞かせる。けれど胸のドキドキはなかなか治らなかった。
今祐奈は大和を連れて奥山旅館に来ている。
前日の祐奈の告白の後、大雅が取った部屋である。
当初は日帰りの予定だったのだが、祐奈の誘いに急遽泊まることになったのだ。
その部屋で、大和と大雅は初対面を果たした。
『こんにちは』
部屋に入ってすぐ、めいいっぱい警戒する大和に大雅は少し緊張しながら声をかけた。その瞳が潤んでいるように見えたのは祐奈の気のせいではなかったはずだ。
そしてさっそく、ルームサービスのアイスを注文したのである。
どうやら旅館側にはあらかじめ話をしてあったようで、中居が運んできた涼しげなガラスの器には通常の半分ほどの量のバニラアイスが盛り付けられていた。
そう言って、大雅がバニラアイスの乗ったスプーンを差し出す。
腕の中の大和はそれを不審そうに見つめてから、嫌そうに首を振って祐奈の胸に顔を埋めた。
「あまー」
「大丈夫よ、怖くない怖くない。アイス美味しいよ。……ねぇ大雅、ちょっと顔が怖いよ」
最後の方は小声で言って、祐奈は大雅からスプーンを取り上げる。
「怖い……? 笑顔のつもりなんだけど」
大雅は心外だというように呟いて、でも素直にスプーンを渡した。
「ほら、大和、美味しいよ」
祐奈は不思議そうに見上げる大和に、もう一度スプーンを差し出す。今度はパクリと口に含んでくれた。
すると大和は途端にびっくりしたように目をパチクリとさせる。
そして花が咲いたような笑顔になった。
「うま~」
「うまーでしょ、そうでしょう?」
祐奈は彼に微笑みかけてから大雅を見た。
「大和、美味しいものを食べたらうまーって言うの。べつにおしえたわけじゃないのに、すごいでしょ?」
我が子の自慢なんて今まで祐奈は誰にもしたことがない。でも目の前の彼は大和の父親なのだから、少しくらいはいいだろう。
「ほかにも話せる言葉、結構あるんだから!」
そんなことまで自慢して、祐奈がちょっと得意そうにしてみせると、大雅が眩しそうに目を細めた。
そして大和ではなく祐奈を見つめて、「うん、かわいい」と言う。
祐奈の胸がどきん跳ねた。
いや、今のは大和に対して言った言葉だと祐奈は一生懸命自分の心臓に言い聞かせる。けれど胸のドキドキはなかなか治らなかった。
今祐奈は大和を連れて奥山旅館に来ている。
前日の祐奈の告白の後、大雅が取った部屋である。
当初は日帰りの予定だったのだが、祐奈の誘いに急遽泊まることになったのだ。
その部屋で、大和と大雅は初対面を果たした。
『こんにちは』
部屋に入ってすぐ、めいいっぱい警戒する大和に大雅は少し緊張しながら声をかけた。その瞳が潤んでいるように見えたのは祐奈の気のせいではなかったはずだ。
そしてさっそく、ルームサービスのアイスを注文したのである。
どうやら旅館側にはあらかじめ話をしてあったようで、中居が運んできた涼しげなガラスの器には通常の半分ほどの量のバニラアイスが盛り付けられていた。