【完】片手間にキスをしないで
「見えたって、」
「いやっ、すこしだよ?すこしだけ……」
でも、自信がないわけじゃない。
ポケットから自分のスマホを光らせて、適当にメモ帳アプリを開いた。
「合ってるはず……たぶん、合ってるはず……」
「何が?」
「暗号、ちょっと持ってて」
彼に持たせた暗号と、画面に表示された『キーボード』を照らし合わせる。
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? ? ? ? (円)
鍵は × × × × の中に
「」: ☆♪→ <=> 「」:
(?= パンケーキ×2)
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「ハテナは『1224』。解らなかったのは記号の方、でしょう?」
「そう、だね」
覗き込む鮎世の温度がほんのり熱い。でも今は異常に高ぶっていて、気に留める余裕もなかった。
「記号の並び、グループ……ほら、見て。キーボードと一致する……!」