僕の彼女はヤンデレです
「えっ?」
「顔の事を貶されてるうちに、自分でも不細工って思い込んだとか?」
「いや、本当に不細工なの……」

不細工でもないのに、可哀想だ。

「ミチル!」
「ん?」
「ミチルは悪い魔女に呪いを掛けられたんだよ……」
「悪い魔女?」
「ミチルを虐めていた奴らさ!」

言葉で人を傷付けるなんて、どれだけ醜い女なのだろう。

人の気持ちを考えられない人間に、ミチルが傷付けられるなんて許せない。

「魔女かぁ……。
本当にイジメられている時は悪魔のように感じたな……」
「そう、きっとそいつらは心まで醜いからミチルを妬んだだけだよ!!」
「だと良いな……」
「ミチル!」
「うん?」
「今さ、他の写メ送れる?」

ぶっちゃけ、ミチルが好きだから他の写メも見たいてのが本心。

「うん、大丈夫だよ。
ちょっと撮ってみていい?」
「うん!」

正直ラッキーだと思う。

「でも、私だけ写メ見せるの恥ずかしいし、陸の他の写メも見たい……」

あんまり、写メは好きじゃないけど。

「いいよ!じゃあ、1回通話止めようか?」
「ううん……。このまま繋がっていたい……の。迷惑かな?」
「いや!全然大丈夫だよ!」
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