僕の彼女はヤンデレです
「けど?」
「ミチルと約束したい事がある!!」

酔っ払ったミチルは凄く積極的だから、あの姿を他の男に見られたくない。

「なんでも、聞きます!!」

昨日の出来事をめちゃくちゃ反省しているミチル。

「あのな!俺が居る時以外は酒飲まないでくれよ……!!」
「これからは、陸が居る時以外は飲まないよ……」
「約束な!」

普通の時のミチルなら心配ないが、酔ったら危な過ぎる。

もし、ミチルが他の男の前であんな姿を晒したらショックで仕方が無い。

「ねえ、陸っ……」
「んっ?」
「私、彼氏が出来たらお揃いのアクセサリーを身に付けるのが夢だったの……」

ミチルと同じアクセサリー。

正直、ペアリングでもしとけば良い男避けになると思う。

しかし、俺の僅かな資金は昨日の酒代に消えてしまった。

「俺もそうしたいけど、給料が出るまで待って貰っても良いかな……?」

男として情けない言葉を口にする。

と、いうか勢いでミチルの家に住み込んだが、今の俺は食費を出す事も出来ない。

「私、買うから大丈夫だよ……」
「ミチル!!ごめん!!」
「えっ……。もしかして、別れるつもり!?」
「いや、別れたくない!
でも、良く考えたら俺男としてミチルになにもしてあげれない!」
< 44 / 165 >

この作品をシェア

pagetop