僕の彼女はヤンデレです
「あ、ああ。彼女だったんだ……」
「うん」
「ごめん!!」
「へっ?」
「彼女って知らずに、昨日は失礼な事言っちまった!!」

申し訳無さそうな表情でこちらを見ている2人。

なんだ、良い奴だ。

「大丈夫!!」
「お、そうか?ありがとうな!!」
「うん!」

これで、ミチルとの仲も公認だ。

休憩が終わり、壁の塗り方を習う。

厳しく教えられるのを想像していたが、「筋が良い」なんて褒められたりして、余計に自信に繋がって行く。

最初は、自分に仕事が務まるだろうかなんて不安も有ったが、今は不安は無い。

ただ、がむしゃらに頑張るだけだ。

この日から沢山食べて、沢山動く。

そんな日々が続いた。

家に居る時よりは楽になった。

しかし、ミチルが生活費を出している事だけが辛かった。

早く、給料日になって欲しい。

そして、ミチルにお金を返したい。

そんな思いでいっぱいいっぱいになってしまう。

そんな気持ちで過ごし、明日は日曜日だ。

「陸!!」
「んっ!?」

いつも通り、俺に絡み付いてくるミチルの髪の毛を優しく撫でる。

「明日は休みだから買い物行こうよ!」

そうはしゃぐミチル。

しかし、俺はこれ以上ミチルにお金を使わせたくない。







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