幼馴染みは、溺愛執事!?
そして。

「星夜・レオン・スターライン」

「お前は…」

「心愛様の執事の一ノ瀬優雅だ。何をしていた」

「何も?将来の嫁とイチャイチャしてただけだよ。何をそんなにイライラしているんだ?」

「お前と心愛の縁談はまだ正式にまとまってはいない。よって心愛はお前の将来の嫁じゃない。学校内で複数で襲うなど以ての外だ。お前は何がしたい」

早口で捲し立てる。

「心愛は俺のものだ…っ!」

「お前はほんとに『心愛』が好きで手に入れたいのか?それとも『伊集院』の娘である心愛が好きなのか?」

更に畳み掛ける。

「…っ!もういい!覚えておけ!」

そう言って走り去った。

それを見送り、心愛に近寄る。

「心愛様、大丈夫ですか?」

そして、一部始終を感情のない目で眺めていた彼女を抱き締めた。

「優雅…っ」

彼女はそこで意識を失った。
< 43 / 75 >

この作品をシェア

pagetop