幼馴染みは、溺愛執事!?

使命 side 優雅

俺の告白に驚いて走り去ってしまった心愛を探して、ひたすら走る。

あんなことになった今、伊集院の家には帰りづらいだろう。

…俺が見つけ出さなければ

使命のようなものに突き動かされる。

息が苦しい。不甲斐ない。

負の感情に覆われそうになり、冷静を保つように頭を動かす。

…止まった場所が悪かったな…

そう、ここは夜の街。

お嬢様な心愛は多分知らないようなことが、当たり前に行われているような街なのだ。

小さな頃から抱いてきた自分の感情を抑えきれず、思わずぶつけてしまった。

…こんな事になるとはな…

走り回ってヘトヘトになりながらも、大切な彼女の姿を探す。

「やめてっ!…………優雅!!!助けてっ!」

心愛のであろう悲鳴が聞こえ、その方向ヘ必死に足を動かす。


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