コンプレックスから始まる恋


「ちょうど取引先から帰るところだし俺らは大丈夫だと思うけど」

あ、戸崎さんだ。


「あれ、野川さん?」

「部長、偶然2人と会って一緒にお昼食べようかって話になったんですけど大丈夫ですよね?」

「あぁ、後は帰るだけだしな」

ということで一緒にお昼を食べることに決定した。


「美味しいパスタ屋さん知ってるからそこに行こう!」

俥さんおすすめのパスタ屋さんに行くことにした。


前を俥さんとお姉ちゃん。

後ろに私と戸崎さんで着いていく。


うぅ…気まずい

「茜ちゃん、今日は少し可愛めな服装なんだね。似合ってるよ」

助け舟を出してくれたのは俥さん。


「ありがとうございます…」

こういうこと言われるのは少し恥ずかしいな。

普段、年齢より上に見られることしかないからできるだけ幼くみえる服装をしてるんだよね。


「俺も似合ってると思うぞ」

ふと隣から声がかかる。

え?戸崎さん…?


「あ、ありがとうございます…」

凄く嬉しいけど、恥ずかしい…

絶対顔赤くなってる…


そんなことを思っているうちにパスタ屋さんに着いた。


雰囲気がすごくいいパスタ屋さんで女性客で賑わっている。

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