コンプレックスから始まる恋


それから数店回ってみたけど気になるバッグはなくて

「お昼にしようか」

お姉ちゃんの一言でお昼を食べることに決定した。


「あー!遥ちゃんと茜ちゃん!」

後ろから私たちを呼ぶ声が聞こえる。


この声は…

「あっ、隼人くん!」

俥さんだった。


「隼人くん、スーツ着てるけど仕事だったの?」

確かにスーツを着ている俥さん。


「ちょっとトラブルがあって部長と休日出勤だったんだよね。」


休日出勤…社会人って大変だなあ。


部長って…


「俥さんお疲れ様です…部長って…?」

「茜ちゃん、今日も可愛いねえ。そうだよ、戸崎さんも一緒。別の取引先から電話が来たみたいで、外で電話してるよ。」


そうだったんだ…

「これから私たちお昼なんだけど良かったら一緒にしない?」


えっ、お姉ちゃん…!

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