コンプレックスから始まる恋


「茜、ごめん!私、野宮さんと飲んで帰るから!」


ええ!お姉ちゃん私未成年なのにひとりで帰らせる気!?


「うん、わかった。楽しんできて、お母さんに言っておくね。」


ありがとーと手を振ってお姉ちゃんは行ってしまった。

まじか…お姉ちゃん恐るべし。

ほかの人もペアで帰っていった。

結局残ったのは私と戸崎さんの2人だけ。


「あの、私帰りますので…」


32歳の男の人と2人でいるなんて危なすぎる。

「あ、良かったら送っていくけど?車だし」

まじか…

そういえば戸崎さん飲んでなかったもんね…

夜も遅いし送ってもらいたいけど


「安心して、何もしないしちゃんと送る。」


そう言われたら断れないじゃん。

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