FUZZY

ほんとに、また、碧生くんとシちゃったんだ。

……ああ、侑芽には言えない！半年前と全く同じ出来事が起こってるなんて。未来は予想できないね。



「ねぇ、理乃さん」

「ん？」

「もう一回、シよ？」

「……もう、いっかい、」

「こんなにかわいい理乃さんを一回で離すと思う？それに明日も明後日も、ずっと忘れないように体で覚えてもわないと」

「それは、うん、ごめんね。でも、もう覚えたよ。しっかりと！」

「もっと、ってねだってよ」


ぷくぅ、と頬を膨らます。

ねだって、って私を欲しがってるのは碧生くんの方なのに。また私に言わせようとしてる。

結局、このかわいさを素直に受け入れてしまう私もどうかとは思うけど。




「……碧生くんのこと、もっと、ちょうだい」