FUZZY
特に深い意味はない。
ただ生きてるかどうかの生存確認。
「生ひとつ」
「はいよー」
生三杯目とおつまみの枝豆、焼き鳥のぼんじりとハート一本ずつを頼みカウンターの端っこでひとり飲んでいるのは?はい、私です。
しかもどこの居酒屋かわかる?はい、碧生くんのバイト先です。ストーカーですか?いいえ、そうじゃないと願いたいです……。
これまたど平日に来てしまってお店の中はそこまで人が多くない。カウンターもスーツの男性二人組が隣に座っているぐらい。
ひとり、寂しい。
そしてメインである碧生くんの姿がまったく見えないの。もう一時間ぐらいここで飲んでるんだけどこんな時に限って休みか。
「お姉ちゃん、こっからで悪い。生、置くよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
「あとこれね、サービス」
そう言っておじちゃん店員がネギタン塩を小皿に盛ってくれた。なんて優しいんだ。しかもタン塩大好きだからビールも進むわ。