FUZZY




「今まで勢いで、その、エッチしてたけどそれって非常に良くないな、と。…それに碧生くんはまだ大学生。私なんかとダメな方向に進むべきじゃない、」


できることなら俺だってこの関係から抜け出したいし、でもそれは理乃さんとの恋が成就する見込みがあればの話で。もしここで好きだと打ち明けてフラれたら?俺、たぶん当分立ち直れないし次の恋とか普通に無理。

理乃さんにとって俺はただの大学生。それで終わるぐらいなら、今の関係を続けている方がうんとマシだ。だって無条件で理乃さんに触れられるのだから。

好きとは言えないけど、好きだから理乃さんを抱きたい。


「ダメかどうかは俺が決める。だから理乃さんは何も気にしなくていいの。俺で気持ちよくなってくれたら、それでいいんだよ」

「ううん、だめ、ほんっとにだめな、んうっ」


だめ、が、だめなんだけど。

ここまで虜にさせておいていまさら〝だめ〟とか新手のいじめかなにか?

あとさ、俺以外はケモノだって忠告したけど訂正した方がいいね。俺も立派なケモノでした。


にゅるりと舌をねじ込む。体重が理乃さんにかかって押し倒すことに成功。


「っあお、くん」


ワンピースの上から敏感なところを触ってみる。くねくねと動く腰から下はきっと俺を求めているはず。


「あっ」

「俺にこうされるのやだ?」

「う、うぅ〜」


目を瞑って口をきゅっと結んで我慢してる。理乃さんさ、言ってることと行動が真逆なんだよね。本能のまま委ねた方が楽だよ?


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