FUZZY





————————
———……


迎えに行くよって親切に言ってくれたけどタクシーだし碧生くんの住むマンションに直行することに。

扉を開けた碧生くんは少し眠たそうで、そりゃそうだよね、もう次の日になっちゃったし。予定よりも遅くなってしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


「遅くなっちゃってごめん!!」

「ううん。言ったじゃん、何時でも待つって」

「…、待っててくれてありがと〜、碧生くん」

「こちらこそ来てくれてありがとうね、理乃さん」


そう言ってまだ玄関だと言うのに体をぎゅうっと強い力で抱きしめられる。

あ…、シャンプーのいい香りがする。逆に私は一日のいろんな匂いが体に染み込んでいてきっと臭い。やだな、どうせなら綺麗な状態で会いたかった。


「ねえ、理乃さん」

「ん?」

「ちゅう、して?」

「っ、」

「待つって決めたのは俺だけど、ちゃんと待てたから理乃さんからのご褒美が欲しいなって」


……か、かわいい!!!

キスがご褒美になるのならいくらでもさせていただきますが!!?


< 91 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop