My dear prince~初恋の幼馴染or憧れのアイドル~
花火大会の縁日の会場は、小さな子供から、おじいちゃん、おばあちゃんまで集まって賑わっている。


その中に渚と紫音の姿もあった。


「こういうの久しぶりなんだよな?俺。渚ちゃんはよくお祭りって行くの?」


「お祭りはよく行きますよ?涼がお祭り好きなんで。紫音もお祭り好きなんですか?」


「んー?最近は行けないかな?
人混み苦手だし。」


露店を見ながら歩く紫音は、サングラスにマスクにキャップまで被っていて、全く誰かわからないように変身している。


無防備なコンビニ強盗のような容姿に、違和感を感じながら歩いていた渚。


人混みが苦手っていうよりも、誰かに見つかると大変だからって事よね……?


芸能人って人気が出ると大変なんだなぁ……。


これじゃデートもロクにできない……


んっ?


私が紫音とデートなんて、百年早いって~っ!!


夢のような紫音の隣にいるひとときと、同時に脳裏に浮かぶのは、涼のこと。


涼は誰と何をしてるんだろう……


結局、誘いの連絡もなかったし……


きっと舞さんといるんだろうなぁ……







< 57 / 116 >

この作品をシェア

pagetop