LOVEPAIN⑥
「広子ちゃんの方は、
名前が出ない方が話題になるから」
「それは、あの出てる子、
もしかしたら秋原さんのよく言ってるお気に入りのAV女優かもしれない?
って、世間が興味を持つからですか?」
秋原慎太郎は本気で私を気に入ってないだろうけど、
世間はそんな所迄は知らない
そして、今日実際秋原慎太郎と顔を合わせてみて、
それを確信した
この人、一切特別な感情が私になんてない
さっきから私と話す秋原慎太郎は、
本当に普通だし
余裕だし
なんなら、私の方がこんな有名人を目の前にして、
あがっている
「そう。
ちなみにこれはうちのプロデューサーが決めた事。
寺岡さん、そうやって話題作るの好きだから。
俺としては、広子ちゃんのその可愛い顔を一杯撮りたいんだけど」
不意打ちに可愛いと言われて、
思わず顔が赤くなってしまう
お世辞だとは、思うけど