LOVEPAIN⑥


「あー、もう疲れた」


考えていたらもう疲れたから、

そのままベッドに飛び込んだ




「そんな時は、もう寝ろ寝ろ。

俺も寝よっと」



涼雅は素早く布団を敷いて電気を消し、

布団に入った




「典型的な、冷めたってやつだよなー」



「何が?」



「だって、鈴木広子も、初めはナツキさんに対してそれなりに気が有ったのに。

連絡がないとか気にしたり、
ナツキさんの事とか四六時中考えていたのに」



「そうかな?」



涼雅に言われて、

ナツキと関係が再び始まったばかりの頃を思い出すけど


確かに、あの頃はナツキに対して、

熱を上げているような舞い上がっているような気持ちはあった



今は、それが冷めた


それはきっと、

相手が誰であっても時間が経てばあるような事



冷める、と言うより、

気持ちが安定して落ち着いてくるような感じで




私はナツキに対して本気じゃないから、

そうなって恋しいような気持ちがあまり残らなかったのかもしれない


情だけが、あるだけで




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