LOVEPAIN⑥


「だから、なんでもいいって言ってるでしょっ!!」


メニューの束を手で払いのけると、
それは勢いよく床に落ちた





「あー!!

そんな事したら、駄目なのにぃ~。
じゃあ、寿司に決定!!」


そんな私達に近付いて来た中年男性は、
今回の撮影の監督



テーブルの上に一枚だけ落ちずに残ったメニューを、

指差している



それは、桜寿司と言うお店のもの




「御門監督!

さっきの男優、ちょっと乱暴で最悪だったんですけど?」


私は素肌の上に羽織っているバスローブを少しはだかせ、

胸の辺りを見せる



そのAV男優のせいで、
肌が少し赤く腫れている




「うん。
あの男優の子には後から僕ちんが電話して、
キツク言っておくね」


御門監督はそう言って、
私の真向かいに腰を下ろした



今は、撮影の合間の小休憩中



その休憩の合間に、

監督であるこのマッキー御門(ミカド)と簡単な打ち合わせをする



このマッキー御門、

AV界では知らない人は居ないくらいの、
超売れっ子AV監督



今回、私は初めてこの監督に撮って貰う

< 3 / 501 >

この作品をシェア

pagetop