LOVEPAIN⑥
「もうこんなのいらないでしょ?」


ナツキは人差し指で、私の首のネックレスを持ち上げるように触れた。



「ナツキ、これは外せない」


そう言った私の言葉に、ナツキは少し眉を歪めた。



「広子が外せないなら、俺が外す」



「辞めて!」


ナツキは両手で私のそのネックレスを掴む。


それは引っ張るというよりかは、引きちぎろうと。


私もそのネックレスを守るように、両手で押さえる。


逃げるように、私はソファーに倒れ込んだ。


それでもナツキはネックレスから手を離さない。


篤のくれたそれはとても頑丈に出来ているのか、
ネックレスは切れず、代わりにナツキの手を引き裂いている。


ナツキの手から血が出ているのを、
私は視界のすみに捉えた。



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