LOVEPAIN⑥
「…外すから…。
ネックレス外すから、ナツキ手を離して」


ナツキは私のその言葉で我に返ったように、
力を抜いて、ネックレスから手を離した。


ナツキの両手は血に染まっているけど、
思った程切れてはいないみたいで、安心した。



私はナツキを押し退けるように体を起こすと、
ゆっくりと、その篤から貰ったネックレスを外した。


ナツキは私からそれを奪い取るように掴むと、
近くにあったゴミ箱にそれを投げ捨てた。


それを見ると、篤の顔が浮かんで涙が込み上げて来る。



ナツキはその蝶のネックレスを、
私の首に付けた。


「やっぱり、広子に似合う」


その言葉が、なんだか頭の遠く片隅で聞こえた。


「ベッド行こう。

クリスマスだし」


そう言ってナツキにキスされているのを、
ただ、呆然と受け入れていた。


なんだか、ナツキが怖いと思ってしまった。


怖くて、ナツキと一緒に居る事が辛い。

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