LOVEPAIN⑥
「篤さん。
タバコの前に、私の話を聞いて貰ってもいいですか?」
「ああ…」
篤は再び、床に腰を下ろした。
私は床に置いていた、その紙袋を篤に渡した。
篤はそれを手に持つ。
「チョコレートなんですけど。
事前に甘い物が嫌いだと聞いていたので、
実際に食べなくてはいいのですけど。
受け取って下さい」
「ああ…。
別に食うのは食うけど」
チョコレートの入ったその袋から、
私に視線を向けた。
「私、篤さんの事…。
あの…その…なんていうか…その」
あれだけ覚悟していたのに、
いざとなったら、その好きだという言葉が言えない。
自分の顔が真っ赤になっているのも感じて、
さらに私はドキドキとして、
言葉が出て来ない。
「あの、篤さん、その…えっと。
篤さん…」
「お前はもう黙ってろ。
後は、俺から言わせろ」
篤は私の膝の上で固く握りしめている両手を、紙袋を持っていない右手で、包み込むように握ってくれた。
その手は、私の手と同じように、
緊張からか震えていた。
タバコの前に、私の話を聞いて貰ってもいいですか?」
「ああ…」
篤は再び、床に腰を下ろした。
私は床に置いていた、その紙袋を篤に渡した。
篤はそれを手に持つ。
「チョコレートなんですけど。
事前に甘い物が嫌いだと聞いていたので、
実際に食べなくてはいいのですけど。
受け取って下さい」
「ああ…。
別に食うのは食うけど」
チョコレートの入ったその袋から、
私に視線を向けた。
「私、篤さんの事…。
あの…その…なんていうか…その」
あれだけ覚悟していたのに、
いざとなったら、その好きだという言葉が言えない。
自分の顔が真っ赤になっているのも感じて、
さらに私はドキドキとして、
言葉が出て来ない。
「あの、篤さん、その…えっと。
篤さん…」
「お前はもう黙ってろ。
後は、俺から言わせろ」
篤は私の膝の上で固く握りしめている両手を、紙袋を持っていない右手で、包み込むように握ってくれた。
その手は、私の手と同じように、
緊張からか震えていた。