魔法の世界の風と月
プロローグ
魔法で溢れるこの世界のとある国の夕暮れ時。
白く光る少し長めの髪を揺らす
小さな女の子が話しかけた。
薄い緑色をした
肩くらいまでの髪をもつ少女に話しかけた。
とある小さな公園で
帰ろうとする少女に話しかけた。

小さな女の子は無邪気に笑い少女を誘う。
「ねぇねぇ!!お名前は?一緒に遊ぼ!?」
少女は少し笑って言った。
「私は風(フウ)。もう帰るから遊べないんだ。ごめんね?」
小さい女の子は少し頬を膨らませて公園の時計を指し、可愛らしく言った。
「フウは小学生?
小学生はまだ遊べる時間だよ!!
ほら、まだ4時にもなってない!!ね?」
「うん。でもあなたは?小学一、ニ年生なら4時には帰らないと…」
「私は二年生!だけどいいの!
ほら、遊ぼ!!」
女の子は少女の手を掴んで引っ張った。
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