Re:START! ~君のバンドに、入ります~
 それって、CDを出したりネットで曲を配信したりするってことだよね。

 すごいじゃん……。

 テレビに出ているアーティストみたい。


「でも、断ったけどな」


 苦笑いを浮かべてそう言う律くん。

 私は首を傾げた。


「どうして……?」


 だって、ただMyTUBEにアップするだけよりも、たくさんの人に聴いてもらうチャンスじゃない。

 不思議で仕方がなかった。


「なんか大人が入ってきたら、面倒そうだし、別に俺たちはダチ同士で好きにやりたいだけだし」


 そうなんだ。

 確かにふたりは、自分がSTAR STARTだってことを、学校の誰にも言っていないみたい。

 騒がれるのが嫌だってことかな。

 なんだかもったいない気がするなあ。
 
 みんなに言えば、人気者になれるのに。
 
 あ、でもすでに人気者のふたりには別に意味がないのか。
 
 ……って、クラスでいつも端っこに居る私は思ってしまった。


「……っていうのと、ボーカルがいなくなっちゃったからってのが大きいかな」

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