君の光と私の輝き。
「ねー!ここでみんなで写真撮ろうよ!」

遊園地の入口で紬が元気に言う。

「お!いいじゃん!撮ろう撮ろう!何のポーズにする?」
「普通にピースでいいんじゃね」

元気な加瀬くんに対して、クールに答える中島くん。

その時、スマホがピロンと鳴った。
紬からのメールだ。

▷作戦2
加瀬の隣で写真を撮る!

加瀬くんの隣で!?
紬にこっそりと言う。
「私に出来ないよー!」

「大丈夫大丈夫!私が協力するから!」

親指を立てて、ウインクをする紬。
すると、
「並び方は、駿・私・優月・加瀬ねー!」

「なんでその順番?」
加瀬くんが聞く。
そりゃあそう聞くよね。笑

「だって、男子・女子・女子・男子の方がバランス良くない?」

そんなことないと思うけど・・・。
でも紬は、私に協力してくれている。
感謝をするべきだ。

「まあ、確かにねー。」

加瀬くんが納得する。
なぜ、納得!?
もしかすると加瀬くんは、バカなのか??
でもそういう所もかわいらしい。

「すいません!写真撮ってくれませんか?」

紬が近くを歩いていた、20代くらいの男性2人に声をかける。

私が苦手なタイプだ。ピアスをいっぱいつけて、1人は金髪、もう1人は茶髪。
金髪のほうの人は服の襟にサングラスをかけている。眩しいと思うなら、ちゃんとかければいいのに・・・。

そして2人とも親指だけをポケットにかけて歩いている。見るからにチャラい。

なんで紬はそんな人に声をかけちゃったんだろう。
周りには、人の良さそうな親子や綺麗なお姉さんとかもいるのに・・・。

「あー、いいッスよー」
クチャクチャとガムを噛んでいる。
気色悪い。

そんなことを思っていると、加瀬くんが心配してくれた。
「小桜、大丈夫?すごい嫌そうな顔してるけど」

しまった。思いっきり顔に出ていた。

「写真はねー残るものだから、笑顔で写った方がいいよ!こんなふうにね!」

そう言って、加瀬くんはにこーと笑う。
ほんとに好きだなーー。
加瀬くんと話す度にこの気持ちが大きくなっていく。
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