俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
その拍子に私は転んで、廊下に思いきり尻もちをついてしまう。
耳にかけていたメガネも、その弾みで床に落ちてしまった。
「いってぇーっ」
廊下に尻もちをついたのは、私だけではないらしく。
「ごっ、ごめんなさいっ!」
ぼやける視界で、私はすぐさま相手に謝る。
「いや、僕のほうこそごめん……って、古賀さん!?」
「えーっと?」
……誰だろう?
低い声からして男子っていうのは分かるけど……今メガネをかけていないから、ぼやけていて相手の顔がよく見えない。
「わっ! 古賀さんのメガネが床に! 大丈夫?! レンズにヒビとか入ってない?」
相手の人が慌てた様子で、私のメガネを拾って手渡してくれた。
渡してもらったメガネを装着し、クリアになった視界で見えた相手の人は……。