俺が好きなのは、ずっとお前だけ。


* * *


「わぁ〜綺麗!」


大きな水槽の中を泳ぐ色とりどりの魚に、私は感嘆の声をもらす。


ランチのあと朝陽くんと一緒にやって来たのは、水族館。


数日前にどこに行きたいか朝陽くんに聞かれ、私がリクエストした。


朝陽くんと手を繋ぎながら、並んで水槽を眺める。


館内は薄暗い雰囲気で、まるで海の底にいるかのよう。


「あ! イワシの大群だー!」


小学生以来久々の水族館に、私は子どもに戻ったみたいにはしゃいでいる。


「ぷっ。そんなにはしゃいで。みつ、16歳じゃなくて6歳児だな。そのはしゃぎよう、あの小さな男の子と一緒だ」

朝陽くんは、近くで「わーい」と喜び走り回る、幼稚園くらいの男の子を指さす。


「何ですって!?」

「あ、お子ちゃま美月ちゃん。あれ、エイだぞ。やっぱりでっけーな」


むっ!


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