俺が好きなのは、ずっとお前だけ。
「ねぇ、一之瀬くん。どうして、こんなことするの? 私のメガネをとって、おでこまでくっつけて……」
「どうしてって? そんなことも分からねぇの? ……好きだからだよ」
「すっ……?!」
「好きな女の顔ってこう……近くでずっと見てたいじゃん? 美月にも、俺のことをちゃんと見て欲しいし。そういう理由じゃ……ダメ?」
う……わ。
「だって、こうでもしないと美月、俺のこと見てくれないでしょ?」
そりゃあ、そうかもしれないけど……。
ニッコリと、少し首を傾ける一之瀬くん。
なに、その可愛い仕草。
って。こういうこと、きっと誰にでもしてる……!
この可愛い笑顔に、流されたらダメだ。
私は、一之瀬くんから顔を逸らした。
「あ! こら美月、なに顔逸らしてんだよ」
顎に長い指がかかり、強引に上を向かされるとまた彼と目が合った。
「〜〜っ!」
「ちゃんと俺を見ろって」
熱を孕んだような瞳に見つめられ、息を呑む。